2025年4月24日、Nintendo Switch 2の予約がついにスタートしました。
日本ではマイニンテンドーストアの当落発表で悲喜こもごもの反応が広がり、大きな盛り上がりを見せましたが、同日には海外でも予約受付が始まり、各地で大混乱となるほどの大盛況となりました。

この記事では、海外における予約状況や現地の盛り上がりについて詳しくご紹介します。

海外では「価格」に不満の声もあったSwitch2

日本では比較的好意的に受け止められているSwitch 2の価格ですが、海外ではやや事情が異なります。
本体価格は450ドルと、PS5とほぼ同等で「割安感がない」とする声が多く見られました。

さらに『マリオカートワールド』が89ドルという価格で発表されたことで、これまでのソフトと比べて約20ドルの値上げとなり、ユーザーからは「高すぎる」との不満が殺到。
「マリオカートワールドダイレクト」の配信中には、チャット欄が「drop the price!(値段を下げろ)」のコメントで埋め尽くされる事態に。※現在このチャット欄は閉鎖されています

また、アミーボなどの周辺機器も、トランプ関税の影響とみられる価格上昇が話題に。単体で29.99ドル〜39.99ドルと、従来より高額になっており、Switch 2は「海外では前途多難なのでは?」との見方もありました。


予約開始で一変!オンラインは即完売、実店舗には行列も

そんな不安の声を覆すように、4月24日の予約開始と同時に、海外ではSwitch 2を求めるユーザーで大混乱となりました。
オンラインでは瞬く間に完売、実店舗では早朝から行列ができるなど、Switch 2の注目度の高さが明らかになりました。

オンライン予約:各サイトで即完売&システム障害も

アメリカの主要小売店(ウォルマート、ベストバイ、ターゲット)では、予約受付開始と同時に即完売。
ゲームストップでは午前11時に予約受付が始まりましたが、わずか3時間で「完売」の告知が出されました。

各社のウェブサイトでは技術的なトラブルも多発。
ウォルマートでは「この商品は売り切れる可能性があります。キューに並んでお待ちください」と表示されるものの、次のステップに進めず、ボット対策だけが機能していたという報告も。
ベストバイでは長時間の待ち時間や接続障害、ターゲットでは「カートに入れても処理されない」「予約完了通知の後にキャンセル通知が来る」など、混乱した状況が続きました。

実店舗では早朝から長蛇の列!

オンラインでの予約が難しかったことから、多くのファンが実店舗に殺到。
ニューヨーク・ブルックリンのゲームストップでは、開店4時間前から行列ができていました。店舗前には「125台の予約が可能」と掲示され、先着順で整理券が配布されました。

27歳のジェレミー・ゴーチさんは「ターゲット、ベストバイ、ウォルマートで徹夜したけど全部ダメだった。最後の望みがゲームストップだった」と語っています。

なんと7日前から並ぶファンも!

ユタ州のゲームストップでは、熱狂的なファンたちが予約開始の1週間も前から列を作っていたと報じられました
「今週の初めから並んでいる人がいる」とスタッフが証言し、「前日には6人がすでに待っていた」とも語っています。

ユタ州シュガーハウスの店舗では、ブルース・レオ・エリス2世さんが24日朝4時45分から行列に参加。「子どもたちは仕事で来られないから、自分が代わりに並んだ。ちょっと寒かったし、雨も降っていたけど、ゲーマーとして当然のことだ」と語りました。

SNSでも、前夜から並ぶ様子や、朝から列を作る人々の写真が多数シェアされています。

GameStop前の行列

価格の懸念は杞憂だった?

予約開始前に懸念されていた価格の高さですが、いざ予約が始まってみると、購入の障壁にはなっていないようです。

ユタ州の店舗で取材を受けたファンたちは「価格は気にしていない」と答える人が多数。
「Switch 1は最高だったし、7年間も待ったから迷いはない」
「アップグレードは当然。値段は気にならない」
「OLEDモデルが350ドルだったし、約10年で100ドル上がるのは妥当」といった声もありました。

ただし、ゲームソフトの価格に対しては「少し高すぎる」との不満があるのも事実
それでも「買わない理由にはならない」としつつ、「値段にはちょっと文句を言いたい」という声も見られました。


海外でも任天堂人気は健在!

海外でも任天堂は圧倒的な人気を誇っており、ダイレクトの配信時などには日本とはまた違った熱狂が巻き起こります。

特にスマブラの新作発表時や、ソラ参戦の発表などは「見ているだけで鳥肌が立った」という声も多く、任天堂ファンの熱量の高さを感じさせます。

今回のSwitch 2予約でも、SNSでは全世界のファンが一斉に反応。
実店舗では予約のために会社を休んだり、友人の分まで並んだりする人も。
5歳から任天堂ファンというジェリー・フレドリクソンさんは「自分はすでに予約できたけど、友達の分を取るために並んでいる」と語っています。


まとめ

Nintendo Switch 2の海外予約は、当初の懸念を大きく上回る反響となりました。
オンラインでは即完売、実店舗では長蛇の列、さらには7日前から並ぶファンまで登場するなど、まさに「Switch 2フィーバー」と呼べる状況です。

価格に対する不満は一部ありますが、それが購入意欲を大きく削ぐことはなく、任天堂の世界的な人気が改めて証明されました。
この予約状況を見る限り、Switch 2は海外でも非常に好調なスタートを切っており、今後の販売動向にも注目が集まります。

The Verge
GameSpark
Bloomberg