Nintendo Switch 2の発売日がいよいよ1週間後に迫る中、恒例とも言える「フラゲ(フライングゲット)」動画が海外で公開される事態が発生しました。
しかし任天堂はすでに対策を講じており、動画はすぐに削除、本体にも“起動制限”が施されていることが判明しました。

フラゲの実態と任天堂の対策

Nintendo Switch 2は2025年6月5日に全世界同時発売が予定されており、初回出荷台数は数百万台とも言われています。
これに伴い、物流の都合上、すでに量販店などには本体が到着し始めており、RedditなどのSNSでは店頭裏での流通が報告されています。

海外で開封動画が出現

5月29日現在、海外でNintendo Switch2本体の開封動画がYouTubeに多数投稿されています。
動画では箱を開封してSwitch2本体やJoy-Con 2を映す内容で、パッケージの収納方法などが確認できる内容の動画です。

ただ、いくつかの動画は投稿から数時間で削除される事態となっています。

※削除された動画

Web Capioによる著作権申し立て

削除の理由は「Web Capio」という海賊版対策企業からの著作権侵害申し立てです。
Web Capioは「オーダーメイドの海賊版対策サービス」を提供する企業で、任天堂のネット上パトロールを担当している会社として知られています
この迅速な削除対応は、任天堂が事前に対応を予定していたことを示唆しています。

起動不能な本体=任天堂の鉄壁対策

注目すべきは、フライングゲットに成功した投稿者でさえも「デイワンパッチ(発売日アップデート)がないと起動できない」とコメントしているところ。
任天堂はSwitch2本体に発売直前のアップデートまで動作しないロック機能を実装しており、物理的に本体を入手しても発売日直前までゲームをプレイすることは不可能な状態となっているようです。

フラゲ行為に潜むリスク

動画削除とアカウント制裁

開封動画が多く投稿されているのは、Nintendo Switch2が大きな話題となっており、発売日前の開封動画は大きな再生回数が見込めるためです。
しかし、フラゲして開封動画を投稿した場合には以下のリスクが存在します:

  • 動画削除: Web Capioによる迅速な著作権申し立て
  • YouTubeアカウントのBAN: 著作権侵害警告の蓄積によるペナルティ
  • 法的措置の可能性: 任天堂の知的財産権侵害への対応

個別に措置を取る可能性は少ないと思われますが、メリットも少ないのでフライングゲットは避けた方がよいです。

フラゲしたとしても得られるメリットの少なさ

フライングゲットしたところで、メリットは少ないです。

  • 本体の起動は不可能
  • ゲームのプレイは不可能
  • 開封の感動を早期に味わうのみ

失うリスクに対して得られるメリットは極めて限定的。
周りの人に自慢したとしても「ルールを無視している人」として白い目で見られるだけでしょう。

発売以降に正規に入手して、みんなと喜びを分かち合う方がよっぽど健全で楽しいのは間違い無いでしょう。

発売直前のプレイもリスクあり

発売日の2-3日前には初回アップデートが開始され、「マリオカートワールド」などのローンチタイトルが段階的にプレイ可能になると予想されます。
それでも発売前のプレイは推奨されないため、注意しましょう。
発売前にプレイ動画などをSNSでアップすると、任天堂の厳しい対応が待っているかもしれません。

どこでフライングゲットが発生するのか

大型量販店では発生しない

大型量販店では事前販売により任天堂との関係悪化、将来的な出荷台数減少のリスクがあるため、発売日前の販売は行われないことが通例です。
ではどこでフラゲが発生しているのか?
発生経路には、いくつかの可能性が考えられます。

  • 個人経営の小規模店舗
  • 流通・販売関係者からの漏洩
  • 海外での流通過程

いずれも推奨されない行為であり、リスクとリターンを考えても止めた方が良いでしょう。

まとめ:発売日をみんなで祝うために

Nintendo Switch 2の発売は、ゲームファンにとって数年に一度のビッグイベントです。

一足先に手に入れても、プレイはできず、動画も削除されるという現状では、フラゲの“旨味”はほぼありません
それよりも、6月5日の正式な発売日に世界中のゲーマーと喜びを分かち合う方が、ずっと価値があります。

任天堂の万全な対策により、Switch 2は健全な形で市場に届けられようとしています。
あとわずか、正規ルートでの楽しみを待ちましょう!