2025年3月20日に発売された「アサシンクリード シャドウズ」。
2024年5月に詳細設定が公開されたましたが、不正確な歴史描写に対して日本のファンをはじめ、世界中から多くの批判が寄せられました。その後のUBIの対応についても批判が続いています。
今回は、そんな「アサシンクリード シャドウズ」の炎上問題を振り返りつつ、ゲームメディアの評価をまとめた「メタクリ」のスコアや、レビューに日本の描写に関する内容が含まれていたかについて解説します。
「アサシンクリードシャドウズ」炎上問題のおさらい

1. 歴史・文化描写の問題
・桜の時期(3~4月)に田植え(本来は5~6月)が行われており、四季感が欠如している。
・正方形の畳など、日本文化として不自然な描写が多い。
・釜が囲炉裏に埋まっているなど、日本人ならすぐに違和感を覚える要素がそのまま放置されている。
UBIは「歴史に忠実に描いた」と主張していますが、歴史的な正確性に欠けているとの批判を受けています。
2. 弥助の起用
・日本を舞台にした作品にもかかわらず、黒人である弥助が主人公の一人として起用された。
※これまでのアサシンクリードシリーズでは、舞台となる地域出身のキャラクターが主人公だった
・弥助は実在の人物ではあるが、広く知られておらず、一部のプレイヤーから「ポリティカルコレクトネスを過剰に意識した設定ではないか」と指摘された。
・弥助の歴史的記述が曖昧なため、誤った日本史が世界に広まってしまう懸念もある。

3. 素材の無断使用
関ヶ原鉄砲隊の画像が無断使用されていたことが発覚し、問題となった。UBIからも謝罪のコメントが発表された。
『アサシン クリード シャドウズ』に関するお知らせ
公開済であるコンセプトアート2点に、関ケ原古戦場おもてなし連合「関ケ原鉄砲隊」の旗が無断で使用されているとのご指摘を受けております。
団体様には謝罪の機会を頂戴し、受け入れていただきました。…— Ubisoft Japan (@UBISOFT_JAPAN) July 8, 2024

無断使用のやつは完全にアウトですね。
この件で、炎上に火がついた感じあります。
メタクリの評価に歴史・文化背景の描写は含まれているか?

ゲームメディアのレビューを集約するMetacritic(メタクリティック)で「アサシンクリード シャドウズ」の評価が発表されました。
メタスコア: 87点(XBOX) 81点(PS5版) 78点(PC)
このスコアは「概ね好評」とされ、シリーズとしては平均的な評価となりました。

主なメディアレビュー
NME 100点
「素晴らしいストーリーと練り込まれたキャラクターが、探索の楽しさを高めている。フランチャイズの新たな基準を自信を持って設定した作品。」
ガーディアン 100点
「竹林を駆け抜け、古代の城壁をよじ登り、忍び込んで宝物を盗む──この魅力をここまで上手く表現したゲームはほとんどない。」
ゲームズ.CH 90点
これまでで最高のストーリーは、日本文化への見事なトリビュートでもあります。また、大きく異なる 2 人の主人公を擁する『アサシン クリード シャドウズ』は、これまでのシリーズの中でも最高の作品の 1 つです。
ゲームスピュー 90点
「シリーズ最高傑作の一つであり、『アサシンクリード2』や『オリジンズ』と肩を並べる。」
パワーアンリミテッド 90点
『アサシン クリード シャドウズ』はこれまでで最も素晴らしい作品です。日本の世界は私を写真撮影モードに引き込み続けました。もっと探索するのが待ちきれません。これは日本で正しく行われたアサシン クリードです。
ティエラゲーマー 89点
『アサシン クリード シャドウズ』は、論争を乗り越えて、シリーズのファンが待ち望んでいた封建時代の日本を舞台にした旅を実現しました。
Vゲーム 85点
最大の疑問である「Shadows が Ubisoft の失われたファンの愛を取り戻すかどうか」には答えられませんが、正しい方向への一歩であることは確かです。
プレイステーションユニバース 80点
「シリーズの中でもほぼ最高の出来栄え。美しいビジュアル、優れた探索要素、最高クラスの戦闘とステルスが魅力。しかし、進行システムの弱さと要素過多がマイナスポイント。」
ゲームプレッシャー 70点
「堅実なステルスと戦闘メカニクスを提供するが、凡庸なストーリーとありきたりな探索要素が足を引っ張る。」
デュアルショッカー 55点
「単調で退屈なクエストの連続。アートと歴史チームの努力は評価できるが、ストーリーが行き詰まり、説明不足で満足のいく結末に至らない。」
レビュー全体の傾向
炎上の要因となった「歴史的な描写」については、レビューではほとんど言及されていません。
海外ユーザーにとって「日本描写の正確性」は大きな問題ではないのかもしれません。
「シリーズ最高傑作の一つ」との声も多く、また「正しい道に進んでいる」という評価も複数ありました。
最近のUBIの作品の質や方向性には疑問の声が投げかけられることが多かったですが、本作では新たな一歩として好意的に捉えられている様子です。
一方で、オープンワールドゲームにありがちな「作業感」に関するものがネガティブ評価に多く見られました。
また、な
ユーザーレビューは発売後
メタクリにはメディアの評価とユーザーレビューがあり、一般プレイヤーのレビューは発売後の週末以降に反映される見込みです。
炎上したゲームであるため、ユーザースコアは低くなる可能性が高いですが、どのような評価が出るのか注目しましょう。

海外では「忍者」「サムライ」は人気ですが、どういう評価になるか楽しみですね
まとめ
✅ メタクリスコアは87点(XBOX)、81点(PS5版)、78点(PC)で「概ね好評」
✅ 歴史描写に言及したネガティブレビューはほぼなし
✅ 日本の描写は概ね高評価
✅ 作業感のあるゲーム性がネガティブ要因となっている
以上、「アサシンクリード シャドウズ」の炎上問題とメタクリ評価のまとめでした。
色々と話題になったゲームですが、今後のアプデも含めてどういう展開になっていくかこれからも楽しみですね。