その「迷い」、55,000円という価格が溶かします
「そろそろ本格的なゲーム環境を整えたい。でも、PS5にするか、思い切ってゲーミングPCを買うか迷う……」
今、この記事にたどり着いたあなたは、そんな岐路に立っているのではないでしょうか。
ネットを見れば「これからはPCの時代」「PS5はオワコン」なんて過激な意見もあれば、「PS5で十分」という声もあり、正直何が正解かわからなくなりますよね。
しかし、状況は大きく変わりました。
2025年11月、PlayStation 5の日本国内価格が「55,000円(税込)」から展開されていることをご存知でしょうか。
かつては値上げの影響もありましたが、現在のこの価格差は決定的です。
最初に結論を言います。
「ガチのFPS競技勢」「ゲーム配信で稼ぎたい人」「マニアックなインディーゲームを掘りたい人」。
この3つの条件に当てはまらないなら、迷わずPS5を選んでください。
なぜそこまで言い切れるのか?
長年ゲーマーとして両方の環境を見てきた筆者が、スペックの数字遊びではない「実際の満足度」と「お財布事情」、そしてPC勢ですら羨む「快適機能」の観点から徹底解説します。
理由1:PC 1台の値段で、PS5が3〜4台買えてしまう現実

まず、比較の土俵に乗せるべきは「体験の質」と「支払う金額」のバランスです。ここにおいて、現在のPS5は家電製品として異常なほどのコストパフォーマンスを誇ります。
20万円のPCと同等の体験が、5万円台から
ゲーミングPCでPS5と同等の映像美(4K解像度、レイトレーシングなど)や、ロード時間の爆速さを実現しようとすると、最低でも15万円〜20万円クラスのPCが必要です。昨今の円安やパーツ高騰を考えると、快適な環境には25万円近くかかることも珍しくありません。
一方、PS5(デジタル・エディション)は 55,000円 です。
- PCの場合: 本体20〜25万 + モニター + デバイス = 約30万円コース
- PS5の場合: 本体5.5万 + テレビ(既存のもの) = 5.5万円
その差額、実に約20万円以上。
【重要】ディスクドライブは「別売り」ですが、それでも安い
注意点として、55,000円のモデルは「デジタル・エディション」であり、ディスクを入れるドライブが付いていません。
もし、手持ちのDVD/BDを見たり、中古のゲームソフトを買って遊びたい場合は、別売りの「ディスクドライブ(約1万円強)」を追加で購入するか、最初からドライブ搭載モデルを選ぶ必要があります。
しかし、それを追加して約7万円になったとしても、PCとの価格差は圧倒的です。
この浮いたお金で何ができるでしょうか?
新作ソフト(約8,000円)が 20本以上 買えます。最高級の 4K有機ELテレビ や 120Hzゲーミングモニター が買えます。立体音響サラウンドシステム を組んでもまだお釣りが来ます。
「ゲームをする」という同じ目的のために、あえて20万円多く払う明確な理由がなければ、PS5を選ぶのが経済的にあまりに合理的です。
懸念点:「オンライン有料」の罠? 実はそれが一番の「節約」になるかも

ここで正直にお伝えしなければならない、PS5の明確なネガティブポイントがあります。
それは**「オンラインマルチプレイをするには料金がかかる」**という点です。
- PC: オンラインプレイは基本無料
- PS5: 「PlayStation Plus」への加入が必要(月額プランあり)
「PCならタダなのに、毎月お金を取られるの?」と損をした気分になるかもしれません。
しかし、実はここに最大の逆転現象が隠されています。
「場所代」ではなく「ゲームをもらう」ための投資
PS Plusはお金を払ってオンラインへ繋ぐだけのサービスではありません。加入することで、以下の特典がついてきます。
① 毎月ゲームがもらえる(フリープレイ)
一番安い「エッセンシャル」プランでも、毎月3本程度のゲームソフトが追加料金なしで提供されます。これらは一度ライブラリに追加すれば、加入中は永遠に遊び放題です。
年間で30本以上のゲームが手に入る計算になり、これだけで元が取れてしまいます。
② 数百本のゲームが遊び放題(ゲームカタログ)
ワンランク上の「エクストラ」プランにすると、世界が変わります。
「ゲームカタログ」というサービスが利用でき、数百本の人気タイトルがダウンロードし放題になります。
『Ghost of Tsushima』『FINAL FANTASY』シリーズ、『龍が如く』シリーズなど、買うと数千円する名作・準新作がラインナップに含まれています。
つまり、「オンライン料金を払っている」のではなく、「サブスクでゲームを大量に手に入れている(ついでにオンラインもできる)」と考えると、ソフトを定価で買い続けるよりも圧倒的に安上がりなのです。
理由2:「中断・再開」の快適さが段違い。PCには真似できない

スペック表には載っていない、しかし毎日使う上で決定的な差となるのが「スリープ(レストモード)」の挙動です。実はここが、忙しい現代人にとって最大のメリットかもしれません。
「電源オンから数秒で再開」という魔法
- PCの場合:ゲームを中断するときは、基本的にゲームを終了(シャットダウン)するのが一般的です。スリープも可能ですが、重いゲームを起動したままスリープさせると、復帰時に動作が不安定になったり、クラッシュしたりすることが多々あります。結局、遊ぶたびに「PC起動待ち」→「ゲーム起動待ち」の時間が発生します。
- PS5の場合:ゲームを起動したまま「レストモード」にするだけ。次に遊ぶときは、電源オンから数秒で「さっきの続き」からプレイ再開できます。
ゲームにもよりますが、復帰に関してはPCとの差は歴然です
「寝る前の30分だけ遊びたい」「急な用事ができたからすぐ止めたい」。
こうした日常の隙間時間で遊ぶ社会人にとって、この「爆速復帰」はPCにはない最強の時短機能です。
あなたの貴重な時間は「待機」ではなく「プレイ」に使われるべきです。
理由3:「設定疲れ」からの解放
PCゲーマーあるあるですが、ゲームを始める前に「設定」で疲れてしまうことがあります。
- 「グラフィックドライバの更新が必要です」
- 「謎のエラーで強制終了する」
- 「画質設定を調整しないとカクカクする」
仕事から帰ってきて「さあ遊ぶぞ!」という時に、こうしたトラブル対応に時間を取られるのは苦痛でしかありません。
PS5なら、「電源を入れる → ゲームを選ぶ → 即プレイ」。
この導線が完璧に保証されています。ソフトはPS5の性能に合わせて最適化されているため、「自分の環境で動くかな?」と心配する必要もありません。
この「安定感」こそが、大人のゲーマーにとって最大の贅沢なのです。
マウス派も安心:実はPS5でも「アレ」が使えます
「でも、FPS(銃撃戦ゲーム)はマウスとキーボードで操作したいんだよな…」
そう思ってPCを選ぼうとしていませんか? その常識、実はもう古いです。
最近のタイトルは「マウス&キーボード直挿し」に対応
あまり知られていませんが、最近の大型タイトルはPS5にUSBでマウスとキーボードを繋ぐだけで、PCと同じ操作感で遊べるものが増えています。コンバーターなどの怪しい機器は不要です。公式対応です。
- Call of Duty シリーズ
- Battlefield 6
- Fortnite
- Final Fantasy XIV など
特に競技性の高いFPSタイトル(CoDやBF6など)では、クロスプレイ前提でマウス操作がサポートされています。「PC勢にエイム(照準)で負けるのが嫌だ」という理由だけで高いPCを買う必要はありません。PS5でも同じ土俵で戦えます。
もちろん、Apex Legends、モンスターハンターシリーズ、ELDEN RING、原神といった超人気タイトルも当然のようにPS5で遊べます。「PCでしか遊べない話題作」は減り続けており、PS5さえあれば会話に入れないことはまずありません。
逆説:あえて「PC」を選ぶべき3つの人種
ここまでPS5を推してきましたが、もちろんPCが絶対的に優れている領域もあります。もしあなたが以下の3タイプに該当するなら、迷わず20万円以上のPCを買ってください。PS5では満足できません。
- ガチのFPS競技勢(0.01秒を削る人):240fps以上の世界や、マウス非対応のFPS(VALORANTなど)をやるならPC。
- ゲーム配信で「凝った演出」をしたい人:Vtuber活動や複雑な配信構成ならPC。
- インディーゲームの「青田買い」が好きな人:Steamの深層に潜りたいならPC。
補足:知っておくべき「賢い買い方」
「ディスクドライブ」は必要か?

55,000円のモデルはディスクドライブ非搭載ですが、予算が許すなら**ディスクドライブを追加購入(または搭載モデルを選択)**することを強くおすすめします。
理由は「リセールバリュー」です。
ダウンロード版は便利ですが、売ることができません。パッケージ版であれば、クリアしたゲームを中古ショップやフリマアプリで売ることができます。
「新作をパッケージで買って、クリアしたら即売る」というサイクルを回せば、実質2,000円〜3,000円で最新作を遊ぶことができます。
初期費用が1〜2万円増えたとしても、長い目で見ればディスクドライブがあった方が圧倒的にお財布に優しいのです。
まとめ:その20万円、別のことに使いませんか?
最後に改めて整理します。
- 予算5万円台で、現行最高峰のゲーム体験をしたい
- 「スリープ復帰」で、好きな時にすぐ遊んですぐ止めたい
- 面倒な設定やトラブル対応をしたくない
- マウス操作も諦めたくないが、PCほどの出費は抑えたい
これに当てはまるなら、あなたの正解は間違いなくPS5です。
かつては「PS5は高い」と言われた時期もありましたが、55,000円(デジタル・エディション)という価格設定(2025年11月時点)において、そのネガティブな要素は消滅しました。
たとえディスクドライブを追加しても、PCを買うより15万円以上浮く計算です。
PCにはPCの素晴らしさがありますが、それは「趣味に数十万円をポンと出せる人」の特権です。
迷っている時間はもったいないです。その時間で、一本でも多くの名作をPS5で遊び倒しましょう。
参考URL
- PlayStation.Blog 日本語(2025年11月12日 PS5に関する記事)https://blog.ja.playstation.com/2025/11/12/20251112-ps5/
- PlayStation Plus 公式解説ページ
- PlayStationサポート:キーボードとマウスの使用方法
- Steamハードウェア&ソフトウェア調査
