2025年6月5日に発売されるNintendo Switch2。
その主要チップを開発したNVIDIAの創業者兼CEO ジェンスン・フアン(Jensen Huang) 氏が、任天堂の「クリエイターズボイス特別編に登場し、大きな注目を集めました。
特に印象的だったのは、故・岩田聡元社長との交流に触れた場面。
ジェンスン氏はSwitchシリーズにおけるNVIDIAとの協力体制の原点、そしてSwitch2に込めた想いを熱く語りました。
任天堂とNVIDIAの関係とは?

NVIDIAは、現在AI開発で世界をリードする企業として知られていますが、元々GPU開発の最大手として世界中のPCユーザーに支持されてきました。
そんなNVIDIAは、2017年に登場した初代Nintendo Switchの時点で、任天堂と密接な協力関係を築いていました。Switchの心臓部にはNVIDIAのTegra X1が採用され、モバイルと据え置きのハイブリッドというコンセプトを支えたのです。
今回のSwitch2では、さらに強化されたNVIDIA製SoC(Tegra T239と推定)が使われており、DLSS(AIによる映像アップスケーリング)やレイトレーシング技術など、次世代にふさわしい機能を搭載しています。
Jensen Huangが語る岩田さんの「夢」とSwitch2の未来
動画冒頭、ジェンスン氏は語りかけます。
“I still remember the day Iwata-san shared his dream with us.”
「岩田さんが夢を語ってくれた日のことを、今でもはっきり覚えています。」
その夢とは、「どこでも遊べて、据え置きでも遊べる、新しい形のゲーム体験」。
彼は続けます。
“He wanted to create something no one had seen before.”
「彼は、誰も見たことのないものを作りたかったのです。」
こうして誕生したのがNintendo Switch。モバイルとTV接続の両立を果たしたそのデザインは、まさに革命的なものでした。
Switch2は、そのビジョンをさらに進化させた存在です。
新たなNVIDIAチップセットは、以下のような特長を持ちます:
- 超低電力設計にも関わらず高性能なグラフィック処理
- DLSS対応でフルHD〜4K級の映像をAIで実現
- 高速なLPDDR5メモリとの連携でロード時間短縮
- 最新の物理レンダリングやHDR映像にも対応
そして動画の最後、ジェンスン氏は締めくくります:
“It’s a new chapter worthy of Iwata-san’s vision.”
「これは、岩田さんの描いたビジョンにふさわしい、新章のはじまりです。」
初代Switchのルーツと岩田さんの遺産

Switchシリーズの開発コードネームは「NX」でした。
これは岩田聡氏が生前に発表した最後のプロジェクトであり、2015年の時点で「従来のハードとは異なる新しいコンセプト」であることが明かされていました。
当時から任天堂は、「NVIDIAと協力して開発中」と公式に発表しており、すでに長期的な関係が築かれていたことがわかります。
まとめ:Nintendo Switch2は、岩田ビジョンの「進化形」

任天堂とNVIDIAの関係は単なるハードメーカーとチップ供給元の枠を超えています。
岩田さんのビジョンを共有し、その夢をテクノロジーで形にするパートナーとして、NVIDIAのジェンスン氏は今もその想いを大切にしています。
彼のスピーチは、これまでのSwitch2関連動画の中でも群を抜いて熱量が高く、心に残る内容でした。
いよいよ発売されるNintendo Switch2。
これは、単なる新型ゲーム機ではなく、岩田さんの夢の続編です。
ゲーマーとして、この「新章」を共に体験できることを楽しみに待ちましょう。